ヒビスタ日記

泌尿器科医師のブログ。日本人の泌尿器科リテラシーが上がることを願って記事書きます。

膀胱癌について

 

今回は、膀胱癌について

国試的には、urotherial carcinoma(UC、尿路上皮癌)が多数を占めることや、再発が多いという特徴は重要である。

 

  • 実習を通して見た膀胱癌の臨床

初期症状としては、ほぼ血尿であった。(肉眼的血尿は有名)他は、検診で見つかったりなど。

外来で肉眼的血尿を見たら、まず癌腫を疑い、膀胱鏡を行う。

膀胱鏡は検診でも行うが、ここで癌腫らしきものを認めた場合はTUR-BTに変更。組織を削る。その後、病理へ。

ここで病理によってそのステージ(主に壁深達度:TNM分類におけるT)を診断。

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*T1の場合、secondTUR-BTをする必要あり。これは、再発予防などの効果あり。

T2以上で筋層浸潤+であるため、膀胱全摘がfirst choiceとなる。

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