ヒビスタ日記

泌尿器科医師のブログ。日本人の泌尿器科リテラシーが上がることを願って記事書きます。

(先天性)胆道閉鎖症

 

(先天性)胆道閉鎖症は、先天性の小児科疾患である。

 

原因

不明(遺伝性は明らかになっていない)

 

病態

胆道の閉鎖により、胆汁のうっ滞が生じる

 

症状

眼球結膜の黄染・便がクリーム色

進行すると、

肝臓が硬く触れれるようになる・脂溶性VitであるVitK吸収が阻害され出血傾向となる。

 

検査

胆道造影検査

 

治療

肝臓の外の胆管をすべて取り除き,肝臓側の断端を腸管で被うように,肝臓そのものと腸管とを吻合する方法(葛西手術)が行われる。

腸管を用いるこの胆道再建方法の基本は Roux-en Y型空腸吻合術(図左)という方法である。

この手術でもうまくいかない場合は、肝硬変が進んでしまうため、肝移植を行うしかない。