ヒビスタ日記

泌尿器科医師のブログ。日本人の泌尿器科リテラシーが上がることを願って記事書きます。

腹痛鑑別(腸疾患に限る)

 

腸疾患の鑑別です♪

このくらいは、スラスラ出てくるようにしないと~💦

 

☆腹痛+急性発症

血管病変→虚血性腸疾患      ←不整脈や高血圧などの既往あり

     腸間膜動脈塞栓症

腸捻転(S状結腸に多い)

(絞扼性)イレウス

ヘルニア

穿孔

 

☆腹痛+下血

炎症性腸疾患(UC、クローン病)←若年発症

虚血性腸疾患

腫瘍性←高齢者

食中毒(赤痢カンピロバクターサルモネラ

薬剤性(クレブシエラによる出血性腸炎

憩室症

 

 

面接試験のコレダケ

 

マッチングといったら面接試験が重要なウエイトを占めます。

ので、今回は面接試験についてのコレダケ♪

 

☆まず、面接までの準備

最低限用意する回答として

その病院の志望動機、その病院のいいところ、自分のいいところ

 

最低限見ておくべきもの

過去問、その病院のHP、マッチングの質問集(本とか)

 

あとは、一回の面接練習!

 

☆当日

当日は絶対に緊張してるもの

だから、考えることは上記の回答と、面接官の目をみて訴えかけるように話すこと!

 

それだけで大丈夫です♪

鑑別コレダケ

 

鑑別疾患をあげるときに何を考えたらいいのか。

それに対するコレダケは、緊急疾患です♪

 

以下、患者の主訴に対する、まずはこれを除外するために想起できるようにしておく疾患をあげていきます!

この考え方は、医師国家試験を解く際にも必ず役に立つと思います。

 

【主訴】

・胸痛

・頭痛

・発熱

・腹痛

・単関節痛

・多関節痛

・めまい

・ショック

・失神

・しびれ

・痙攣

・麻痺、筋力低下

・呼吸困難

・動機

・下痢

・発疹

・不眠

意識障害

・リンパ節腫脹

・口渇

 

【緊急疾患】

症状→解剖的分類から鑑別疾患を想起(最後に、解剖的には想起しにくいものを考える)

※は、緊急疾患以外の鑑別

・胸痛

心臓→急性冠症候群

   心外膜炎

肺→肺塞栓症

  緊張性気胸

大動脈→大動脈解離

 

・頭痛

頭→くも膜下出血

  脳出血

  硬膜下出血

  細菌性髄膜炎

  側頭動脈炎

  緑内障

その他→一酸化炭素中毒

 

・発熱

敗血症

感染性心内膜炎

化膿性関節炎

細菌性髄膜炎

発熱性好中球減少症

特発性細菌性腹膜炎

急性胆管炎

 

・腹痛

腸→絞扼性イレウス

  腸間膜動脈閉そく→虚血性腸疾患

  消化管穿孔

肝胆膵→急性化膿性胆管炎

大動脈→大動脈解離

    大動脈瘤

男性器→精巣捻転

女性器→子宮外妊娠

その他→ケトアシドーシス

 

・単関節炎

化膿性関節炎

 

・多関節炎

化膿性関節炎

感染性心内膜炎

関節リウマチ

 

・めまい

頭→脳卒中

  出血系

  解離(椎骨脳底動脈解離)

その他→脱水

 

・ショック

出血性ショック

心原生ショック

敗血性ショック

閉塞性ショック

アナフィラキシーショック

神経源性ショック

 

・失神

脳→くも膜下出血

  脳出血

心臓→不整脈

   虚血性心疾患

   便膜症

   心筋症

その他→出血性(消化管出血)

    肺血栓塞栓症

    大動脈解離

 

・しびれ

頭→脳出血

  脳梗塞

脊髄→脊髄梗塞

   骨折

末梢神経→ギランバレー症候群

その他→急性動脈梗塞

    大動脈解離

 

・痙攣

脳→器質的疾患(腫瘍)、出血、外傷

  髄膜炎

  脳炎

  肝性脳症

  尿毒症

  低血糖高血糖

低酸素症

電解質異常

薬物中毒

離脱症状(アルコール、ベンゾジアゼピン

甲状腺クリーゼ

 

・麻痺・筋力低下

脳→脳血管障害(出血、梗塞)

脊髄→頚椎症など

末梢神経→ギランバレー症候群

     ビタミンB12欠乏

筋肉→筋炎

   重症筋無力症

   周期性四肢麻痺

   低カリウム血症

変性疾患→多発性硬化症

     ALS(筋委縮性側索硬化症)

 

・呼吸困難

肺→気胸

  気管支喘息

  肺動脈塞栓症

  COPD慢性閉塞性肺疾患

心臓→うっ血性心不全

   急性心筋梗塞

アナフィラキシー

中毒、代謝性アシドーシス

 

・動悸

心臓→不整脈(特に心室性)

   急性冠症候群

酸素化低下→肺塞栓

      貧血

血液量低下→消化管出血

甲状腺クリーゼ

低血糖

 

・下痢

腸→感染症(クロストリジウム・ディフィシル、免疫不全患者)

  薬剤副作用

  悪性リンパ腫、大腸がん

 

・発疹

アレルギー→アナフィラキシー

      トキシックショック症候群

薬剤性→SJS

    TEN

感染症→壊死性筋膜炎

    カポジ水痘用発疹症

    ツツガムシ病

    疥癬

腫瘍→悪性黒色腫

   表皮内癌

 

・不眠

うつ病

甲状腺機能亢進症

COPD

心不全

 

意識障害

ショック

細菌性髄膜炎

低血糖

 

・リンパ節腫脹

悪性腫瘍、リンパ節転移

HIV感染症

結核性リンパ節炎

扁桃周囲膿瘍

急性喉頭蓋炎

 

・口渇

尿崩症→中枢性尿崩症

    腎性尿崩症(薬剤性、高Ca、低K)

    糖尿病性

アルブミン低下→肝硬変

        ネフローゼ症候群

うっ血性心不全

シェーングレン症候群

    

   

マッチング試験(一つ目)終了

 

マッチング試験を受けてきました~

今のところ、第二志望の病院です。

初めての面接、やっぱり緊張しました 笑

 

てか、面接はやはりどれだけ準備をするかにかかっている気がしました。

たったの数分で自分の特徴を出そうとするのは難しいですね💦

 

来週は、第三希望の病院のマッチング試験があるので頑張ってきます。

今度は小論文の練習をしないと!✨

やはり、初期研修はハイパーな病院で。

 

関東の希望の初期研修先のセミナーに行ってきました~

やはり、いい病院でしたね~(個人的に)

 

なにがいいって、やはり働いている方たちの熱意が素晴らしい!

忙しい病院には、意識高い人が自動的に集まるんだなって、毎回実感させられています。

そういう病院に出会えた私はとても幸せ者だと思います。

 

働いている先生方は医学知識も豊富でもちろん優秀なのですが、

どの先生方も勉強や知識をつけなさいとは言わないんですよね。

勉強しなくていいよっていう意味じゃなくて、

勉強よりも大事なものがあるでしょって毎回言われている気がします。

 

その大事なものっていうのは、ずばり、

主に患者とのコミュニケーションや、患者を思いやる心のことです。

 

そういうのを大事にできる医者になりたいですね。

 

明日は、第二希望病院の面接です。

適度に力抜いて、頑張ってきます!

医学生の就活

久しぶりの投稿です♪

 

現在、就活中です

医学生の就活は、マッチングといわれます。

病院と個人の文字通り、マッチングですわ 笑

 

希望の病院の見学を何回もして、主要な先生方に顔を覚えてもらって、面接をうけて、、ってかんじですね。

普通の就活生より全然楽なんでしょうね。。

 

でも、面接の現行書いたりするうえで自分のことを見直すのは、とても楽しいですね。

ほんとに、自分ってこんなにわからないんだなって感じ 笑

 

とりあえず、いいこちゃんの回答を用意するけど、そんなにいい人じゃない 笑

 

 

って、物思いに老けながら、新橋のガストで久しぶりの投稿

こういうアウトプットって大事な気がします。

 

読んでくれたひと感謝します。

ぜひ、自分を見つめなおすいい方法があれば教えてください(^^♪

またまた✨

先天異常と悪性腫瘍の関連が指摘されているもの

 

白血病

ダウン症候群、毛細血管拡張性失調症、

 

・乳癌

Kleinfelter症候群

 

・大腸がん

家族性腺種性ポリポーシス(FAP)

 

・褐色細胞腫

VHL(von-Hippel Lindau)病、NF(神経線維種症)

 

・精巣腫瘍

停留精巣

 

・皮膚がん

色素性乾皮症