ヒビスタ日記

泌尿器科医師のブログ。日本人の泌尿器科リテラシーが上がることを願って記事書きます。

胃全摘により生じること

1吸収障害

Caや、脂肪の吸収障害により、骨粗しょう症、骨軟化症、巨赤芽球性貧血(VitD吸収障害による)が、生じる。

 

2ダンピング症候

《早期ダンピング症候群》

食後早期に生じる。

《晩期ダンピング症候群》

食後2〜3時間で生じる。

 

ともに、血流不足により動機や吐気

 

3輸入脚症候群

 

など

18トリソミー(エドワード症候群について)

 

エドワード症候群(18トリソミー

1/3000〜1/10000人の頻度で見られる先天性疾患である。

妊娠中に50-90%が淘汰され、生後生存率は、2ヶ月までには半数が亡くなり、1年生存率は10%程度である。

 

(臨床症状)

耳介奇形(低位もある)

後頭部の突き出し

首が短い

心疾患(ファーロー四徴症など)

悪性腫瘍

屈曲拘縮(グーでにぎったまま)

人工心肺装置による肺へのダメージについて

 

手術などによって人工心肺装置を装着した場合には、肺へのダメージが懸念される。

 

これは、人工心肺を使用することによって血液が人工心肺装置のチューブを走るため、ストレスがかかり、これによって好中球が活性化するため。

好中球が活性化することによってサイトカインの放出が生じたりすることにより、肺血管壁を傷害し、ARDS状態となり肺高血圧へと進行する。

呼吸音

 

●連続性←吸気時、呼気時ともに聞ける(気管支以上の病変)

stridor、wheezes、rhonchi

 

●断続性←吸気時のみ聞けるやつ(吸気時だけど、肺胞病変)

course crackles、fine crackles

 

*上気道とは、気管支より上

*下気道とは、気管支以下

抗凝固と抗血小板

抗凝固:凝固因子による血栓(白色血栓)を予防する。静脈での血栓。抗「凝固」。

例)ヘパリン、ワーファリン

 

抗血小板:血小板による血栓(赤色血栓)を予防する。動脈での血栓。抗「血小板」。

例)アスピリン、クロピドグレル

慢性心不全に対するβブロッカー使用効果

 

慢性心不全に対して、βblockerを使用すること多い。(今では、予後を改善することが分かっているためよく使用される)

※もちろん、多量に使用すると心臓の動きが悪くなって逆効果

(使用するときは、少量から開始し少しずつ増やしていく)

 

βblockerに期待する作用

①徐伯化による真菌消費エネルギーの現象

②心拍数減少による、左室拡張の改善

③R-A-A系の抑制

④筋小胞体のリアノジンレセプターの機能改善

 

これらによる作用により、予後をよくする。

 

※ちなみに、心不全時の利尿薬の使用について

肺水腫+右心不全所見(浮腫・肝腫大etc)で使用ok

あと確認するとしたら、四肢の温度(循環)

血圧は、低血圧じゃなければokぽい

高炭酸ガス血漿

 

炭酸ガス血漿

 

原因

閉塞性呼吸困難(COPD肺気腫)・胸膜疾患・呼吸中枢障害

 

病態

二酸化炭素の排出が不十分となり、動脈血中の二酸化炭素濃度が上昇する。

中枢神経、呼吸中枢の障害

↓         ↑(悪循環)

CO2ナルコーシス

※急性期の症状としては、交感神経の亢進による症状が出る。