ヒビスタ日記

泌尿器科医師のブログ。日本人の泌尿器科リテラシーが上がることを願って記事書きます。

慢性心不全に対するβブロッカー使用効果

 

慢性心不全に対して、βblockerを使用すること多い。(今では、予後を改善することが分かっているためよく使用される)

※もちろん、多量に使用すると心臓の動きが悪くなって逆効果

(使用するときは、少量から開始し少しずつ増やしていく)

 

βblockerに期待する作用

①徐伯化による真菌消費エネルギーの現象

②心拍数減少による、左室拡張の改善

③R-A-A系の抑制

④筋小胞体のリアノジンレセプターの機能改善

 

これらによる作用により、予後をよくする。

 

※ちなみに、心不全時の利尿薬の使用について

肺水腫+右心不全所見(浮腫・肝腫大etc)で使用ok

あと確認するとしたら、四肢の温度(循環)

血圧は、低血圧じゃなければokぽい

高炭酸ガス血漿

 

炭酸ガス血漿

 

原因

閉塞性呼吸困難(COPD肺気腫)・胸膜疾患・呼吸中枢障害

 

病態

二酸化炭素の排出が不十分となり、動脈血中の二酸化炭素濃度が上昇する。

中枢神経、呼吸中枢の障害

↓         ↑(悪循環)

CO2ナルコーシス

※急性期の症状としては、交感神経の亢進による症状が出る。

 

 

ばち指

 

〈ばち指認められる疾患〉

 

・呼吸器系

肺癌・気管支拡張症・特発性肺線維症・COPD肺気腫

 

・循環器系

感染性心内膜炎・チアノーゼを認める先天性心疾患

 

・消化器系

潰瘍性大腸炎クローン病・肝硬変

 

・内分泌系

甲状腺性肢端肥大症・副甲状腺機能亢進症

 

※鉄欠乏性貧血は、スプーン状爪

ランゲルハンス組織球症(LHC)

 

ランゲルハンス組織球症とは、70~80%が小児に発症する。(男児に多い)

 

原因

免疫に関与するランゲルハンス細胞が何らかの原因によって増殖することによる。

その結果、骨を溶かしたり、瘤を形成する。

 

症状

皮膚病変

骨病変~多い

肺病変~肺胞壁破壊→気胸(成人での発症では、肺病変のみということ多い)

消化器病変

視床下部・下垂体病変~ADH分泌不全→尿崩症

脳病変~性格変化や四肢のふるえなど

腸回転異常症

 

腸回転異常症は、小児疾患である。

 

発生の段階で正常であれば腸管動脈を中心に270度程回転することによって腸の位置固定が行われるが、それが傷害された状態。

下記の腸の状態が一番多い。

固定(上行結腸、下行結腸、十二指腸)がうまくされていないため、何かをきっかけに中腸軸捻転を生じる(生後1か月以内に約80%の患者さんで中腸軸捻転による症状がでる)。放置すると腸管壊死。また、手術後は腸が短くなり(短小腸)、消化不良を生じる場合がある。

 

治療

開腹手術

 

malrotation.gif

※引用:腸回転異常症 — 日本小児外科学会